HOYAは、システム障害により、影響が出ていた生産活動と供給体制について、おおむね復旧したことを発表した。
HOYAは2024年4月23日、同年4月4日に開示したシステム障害により、影響が出ていた生産活動と供給体制について、おおむね復旧したことを発表した。
HOYAでは、システム障害により複数の事業部の製品について、生産工場内のシステムや受注システムが停止するなどの影響が出ていた。ただ、多くの事業部がこれらのシステムを復旧し、一部の事業部において受注残への対応に伴い納期の延長などが発生しているものの、おおむね正常に戻ったとしている。
HOYAは、システム障害発生後、外部の専門家とともにシステムに用いているサーバのフォレンジック調査を行ってきた。その結果、原因は害意ある第三者によるサイバー攻撃であり、犯人がHOYAグループの特定のサーバにアクセスし、ファイルの一部を窃取したことを確認した。窃取された可能性のあるファイルについて、特に個人情報の有無を確認すべく、外部のデータ分析専門会社に内容分析の支援を依頼したところだとしている。また、HOYAグループの各事業部は、今回の問題による懸念点を顧客やビジネスパートナーと連携して対応していく計画だ。
HOYAで複数製品の生産ラインや受注システムが停止、不正アクセスの可能性
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