ロボットを活用したプラント保守を支援する運用ソフトウェア、Spotなど対応FAニュース

横河電機は、ロボット運用ソリューション「OpreX Robot Management Core」の販売を開始した。ロボットを活用したプラント保守を推進し、石油やガス、化学業界などの現場作業の安全性向上、効率化に貢献する。

» 2024年04月16日 13時00分 公開
[MONOist]

 横河電機は2024年3月22日、ロボット運用ソリューション「OpreX Robot Management Core(ロボット管理コア)」の販売を開始した。ロボットを活用したプラント保守を推進し、石油やガス、化学業界などの現場作業の安全性向上、効率化に貢献する。

 同ソフトウェアは、設備のメンテナンスコストを抑える「OpreX Asset Management and Integrity」のラインアップの1つとなる。事前に登録したロボットのミッションを手動実行またはスケジュール実行することで、ロボットによるプラントの巡回点検を可能にした。巡回点検中にロボットが収集した画像や動画、音声などのデータはデータベースに保存され、他のアプリケーションでも活用できる。

 新製品のプラント画像アナライザー「OpreX Plant Image Analyzer」と組み合わせれば、現場計器のアナログメーターやレベル計の撮影画像をAI(人工知能)で分析し、自動的にプロセス値データとして記録できる。

 また、統合情報サーバ「OpreX Collaborative Information Server」との連携も可能で、ロボットが収集したデータを制御システムや安全計装システム、統合機器管理ソフトウェアのデータと合わせて一元管理できる。操業についても、アプリケーション構築やデータ解析などが容易に実施可能だ。同サーバ上にロボット活用向けのインタフェースを構築し、アラームを検知した現場の安全確認にロボットを出動させることもできる。

 Boston Dynamicsの四脚ロボット「Spot」と、三菱重工業のプラント自動巡回点検防爆ロボット「EX ROVR」に対応しており、異なる複数のロボットを統一した環境で管理、運用する。各ロボットの状態を確認する管理画面はWebブラウザ上に表示できるため、リモートオペレーションが可能だ。

 主な用途として、プラントの巡回点検や異常発生の初動対応、インフラ点検などを見込む。ユーザーの利用環境に合わせて、オンプレミスまたはクラウドでシステム構成ができる。

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