小糸製作所は車載用の短距離LiDARを開発し、自動車メーカーから新規受注を獲得した。
小糸製作所は2024年4月10日、車載用の短距離LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)を開発し、自動車メーカーから新規受注を獲得したと発表した。
レベル4の自動運転システムにおける周辺監視用途で、小糸製作所とCepton(セプトン)が共同開発した短距離LiDARが搭載される。このLiDARはセプトンのMMT(Micro Motion Technology)を採用しており、機械的な摩耗部をなくすことで長寿命化や耐久性向上を図った。また、小糸製作所がティア1サプライヤーとして培ってきた生産ノウハウなどを活用して高いレベルのQCD(Quality、Cost、Delivery)を実現した。
小糸製作所は短距離だけでなく中距離、長距離のLiDARをそろえ、自動車だけでなく産業機械や建設機械、農業機械などあらゆるモビリティの周辺監視ニーズに対応するとしている。
セプトンはシリコンバレー発のLiDARベンチャーで、2016年5月に創業した。小糸製作所とは2018年から共同研究を実施しており、2020年には小糸製作所がセプトンに出資。2024年12月には、小糸製作所がセプトンの子会社化に向けた交渉を開始した。
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