C&Gシステムズは、金型5軸制御マシニングセンタに対応したCAD/CAMシステムの最新版「CAM-TOOL V20.1」を発売する。AIシステムで切削条件の決定を支援する「AI切削条件算出機能」を搭載している。
C&Gシステムズは2024年3月1日、金型5軸制御マシニングセンタに対応したCAD/CAMシステムの最新版「CAM-TOOL V20.1」を同年4月に発売すると発表した。価格(消費税/保守料金は別)は、3軸仕様が520万円、同時5軸仕様が640万円。ただし、モジュール構成により変動する。
AI(人工知能)切削条件決定支援システムを活用し、切削条件の決定を支援する「AI切削条件算出機能」を搭載する。同支援システムは、岡山大学やMOLDINO、ゼノー・テックとの共同研究で開発したものだ。
AI切削条件算出機能は、工具メーカーの大量な工具および切削条件、工具カタログデータに登録されていない被削材の材料物性値などを、AI技術のデータマイニング手法により学習させている。これにより、ユーザーが選定した被削材や工具に対し、学習後の切削条件を自動算出できる。
また、加工実績に基づく切削条件をデータベースにフィードバックするため、加工情報資産の構築をML(機械学習)で効率化している。他にも、オペレーションや加工パスの最適化、ツーリング干渉回避の精度向上、モデリング機能の拡張など、45項目の機能開発を実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.