職場でのハラスメントに「敏感になっている」と81%が回答キャリアニュース(1/2 ページ)

「Job総研」が「2024年 ハラスメントの境界線調査」の結果を発表した。ハラスメントの境界線を「正しく認識している」と26.2%が回答し、職場でのハラスメントに「敏感になっている」と81.3%が回答した。

» 2024年03月15日 09時30分 公開
[MONOist]

 ライボの調査機関「Job総研」は2024年3月7日、「2024年 ハラスメントの境界線調査」の結果を発表した。同調査は、キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ Town」の登録者で、現在職を持つ20〜50代の男女を対象としたもので、587人から有効回答を得た。

 初めに、ハラスメントの境界線を尋ねたところ、「正しく認識している」と回答したのは26.2%だった。「認識しているつもりだが正しいかは曖昧」は47.7%、「なんとなく認識している」が21.3%、「全く認識していない」が4.8%となっている。年代別に見ると、「正しく認識している」の回答が最も多いのは40代で、31.7%だった。

キャプション ハラスメントの境界線[クリックで拡大] 出所:Job総研
キャプション ハラスメントの境界線(年代別)[クリックで拡大] 出所:Job総研

 次に、ハラスメントの境界線への自身の意識を尋ねると、「高くなっている」派が53.6%を占めた。内訳は「とても高くなっている」が13.8%、「高くなっている」17.4%、「どちらかといえば高くなっている」が22.4%となっている。

キャプション ハラスメントの境界線への自身の意識[クリックで拡大] 出所:Job総研

 ハラスメント意識の職場コミュニケーションへの影響は、「影響する」派が83.5%を占めた。

キャプション ハラスメント意識の職場コミュニケーションへの影響[クリックで拡大] 出所:Job総研

 職場コミュニケーションでのハラスメントに対する意識を尋ねたところ、81.3%が「敏感になっている」派だった。内訳は「とても敏感になっている」が22.8%、「敏感になっている」が24.9%、「どちらかといえば敏感になっている」が33.6%となっている。年代別に見ると、「敏感になっている」派が最も多かったのは40代で、87.1%だった。次いで50代の86.8%、30代の82.1%、20代の73.4%となっている。

キャプション 職場コミュニケーションでのハラスメントに対する意識[クリックで拡大] 出所:Job総研
キャプション 職場コミュニケーションでのハラスメントに対する意識(年代別)[クリックで拡大] 出所:Job総研

 続いて、職場での「他人の発言」へのハラスメント意識を尋ねた。78.7%が他人の発言が「気になる」派と回答した。内訳は「とても気になる」が18.9%、「気になる」が24.2%、「どちらかといえば気になる」が35.6%となっている。

キャプション 職場での「他人の発言」へのハラスメント意識[クリックで拡大] 出所:Job総研

 前問で「気になる」派の人に「特に神経を使う話題」を尋ねた。その結果、1位は「外見や体形に関する内容」(61.0%)、2位が「家族や個人的な問題に関する内容」(55.2%)、3位は「性別に関する内容」(52.2%)だった。また、「特に神経を使う場面」のトップ3は、「異性がいるとき」(58.7%)、「職場で雑談をしているとき」(52.8%)、「年下がいるとき」(37.2%)となっている。

キャプション 特に気にして神経を使う話題[クリックで拡大] 出所:Job総研
キャプション 特に気にして神経を使う場面[クリックで拡大] 出所:Job総研
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