UELが3DA可視化ツール「3DAviewmeister」の最新版の提供を開始メカ設計ニュース

UELは、3DA可視化ツール「3DAviewmeister」の最新版「V4.0」の販売を開始した。基本性能の向上や機能拡充の他、SaaSサービスの提供により、DXの推進を支援する。

» 2024年02月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 UELは2024年2月7日、3DA(3D Annotated)可視化ツール「3DAviewmeister」の最新版「3DAviewmeister V4.0」の販売を開始した。V4.0では、基本性能の向上や機能拡充の他、SaaS(Software as a Service)サービスの提供により、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を支援する。

大物金型の表示 大物金型の表示 出所:UEL

 3DAviewmeisterは、3DAモデルにさまざまな工程で定義される付帯情報を併せて可視化し、3D正(3Dデータを正としたプロセス改善)を支援し、MBD(Model Based Development)の実現を促す。V4.0では、図形の選択や位置の指定の操作性を改善すると同時に、ビュー中心の移動や2点ズームなどのビューイング操作も改善している。

 また、「CADmeister」で定義された副座標系を取り込めるようにしており、副座標系を基準にした座標値表示に対応する。また、VIEWに属さないPMI(製品製造情報)も取り込める。

3D注記の表示 3D注記の表示 出所:UEL

 爆発図も表示でき、3Dモデルの構成パーツの組み付け状態の確認が可能だ。移動、回転機能では、ハンドル指示に対応し、モデルを移動、回転させながらデジタルモックアップによる組み付けを検証できる。

 さらに、NC表示関連を改善し、ビューイングの反応を高速化。加工基準としてCADmeisterで定義した副座標系を指示できるため、容易に3D CAM形状データとNCデータの位置合わせができる。NCデータ表示機能では、CADmeisterで作成した加工指示書に記載されているNCデータを一括で指示することが可能だ。

 肉厚表示機能も追加しており、指示した位置の肉厚を計測し、注記として結果を表示する。また、V3.0では評価版だったWeb版を正式に提供。3DAviewmeister BASEモジュールの多くの機能を搭載し、3DAデータの可視化と計測、注記を作成する機能を提供するため、3DAデータ、NCデータや計測データの表示に対応し、「Microsoft 365(旧:Office 365)」とも連携し、Officeデータへのプラグインにも対応する。

肉厚計測 肉厚計測 出所:UEL

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