ヤマハ発動機は「2023国際ロボット展」において、クリーンルーム内での自動化作業に対応するスカラロボット「YK-XEC」シリーズを出展した。
ヤマハ発動機は「2023国際ロボット展」(2023年11月29日〜12月2日、東京ビッグサイト)において、クリーンルーム内での自動化作業に対応するスカラロボット「YK-XEC」シリーズを出展した。2024年2月1日の発売を予定している。年間販売台数はグローバルで150台を見込んでいる。
クリーンルームの規格「ISO14644-1」のクラス4に準拠しており、半導体やHDDなどの製造工場の他、食品、医療機器関連工場の自動化に対応する。
YK-XECシリーズは「YK510XEXC」「YK610XEXC」「YK710XEXC」の3つのモデルで構成されている。X軸のアーム長はそれぞれ235mm(YK510XEXC)、335mm(YK610XEXC)、435mm(YK710XEXC)で、Y軸のアーム長275mm、Z軸ストローク200mm、最大可搬重量10kgは3モデルとも共通だ。
主要な仕様は同社のスカラロボット「YK-XE」シリーズと同一性能となっており、標準サイクルタイムも0.42sec(YK510XEC)と高い動作性能を発揮する。
その他、開発中の7軸協働ロボットも出展。7軸のロボットは、途中に障害物があってもアームを回り込ませることで対象物に到達するなど、より人の腕に近い動作ができるようになるのが特徴だ。
ブースでは内蔵の力覚センサーを活用したコネクターの抜き差しや研磨動作、AMR(自律型搬送ロボット)と組み合わせた部材の搬入、取り出し動作などを披露した。
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