三菱電機は、鎌倉製作所をはじめとする防衛装備品の3つの生産拠点に、計8棟の新生産棟を建設する。2025年4月から順次竣工する予定で、レーダーシステムなどの防衛装備品の開発、生産体制を強化する。
三菱電機は2023年10月25日、防衛装備品を手掛ける3拠点に計8棟の新生産棟を建設すると発表した。防衛力の抜本的な強化を図る「防衛力整備計画」への貢献を目指し、開発および生産体制を整備する。
3拠点とは、神奈川県鎌倉市の鎌倉製作所と福島県郡山市の同製作所郡山工場、兵庫県尼崎市の電子通信システム製作所で、合わせて約220億円を投資して計8棟の新生産棟を建設する。2025年4月から順次竣工し、レーダーシステムなど防衛装備品の開発、生産体制を強化する。
鎌倉製作所は3棟、同郡山工場は4棟、電子通信システム製作所には1棟を新設し、合計建築面積はそれぞれ約6040m2、約9300m2、約3600m2になる。新生産棟には、屋根と外装の断熱、Low-E複層ガラス、最新空調設備などを導入して、CO2排出量削減を図る。
また新生産棟では、生産や物流工程での自動化を進めることで、高品質かつ高効率な生産と物流体制の整備を目指す。さらに、3DデータやBOM(部品表)情報を中心としたエンジニアリングチェーンマネジメント基盤の構築に加え、IoT(モノのインターネット)活用によりDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、拠点間の連携を強化する。
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