日本Xrealは、「CEATEC 2023」のアドバンスドテクノロジーエリアにおいて、2023年11月17日に販売を開始するARグラスの新製品「XREAL Air 2 Pro」を中心に、さまざまなデバイスとの接続利用を想定したシーン別体験型デモを披露した。
XREAL(旧:Nreal)の日本法人である日本Xrealは、「CEATEC 2023」(2023年10月17〜20日、幕張メッセ)のアドバンスドテクノロジーエリアにおいて、同年11月17日に販売を開始するAR(拡張現実)グラスの新製品「XREAL Air 2 Pro」(販売価格:6万1980円[税込み])を中心に、さまざまなデバイスとの接続利用を想定したシーン別体験型デモを披露していた。
XREAL Air 2 Proは、同年10月16日に販売開始した「XREAL Air 2」の上位モデルの位置付けで、右テンプルにあるモードボタンでガラス部分の透過率を、0%の没入モード、35%の通常モード、100%の透明モードの3段階に切り替えられるエレクトロクロミック調光(電流により液晶分子の配列を調整して透過率を制御する)機能を備える。例えば、外光や周囲が気になる場合は、透過率を0%に切り替えてサングラスのようにして使用できる。
その他の仕様は、基本的に「XREAL Air 2シリーズ」で共通となる。ディスプレイはソニーセミコンダクタソリューションズ製のOLEDマイクロディスプレイ(0.55型)を搭載し、解像度が1920×1080、最大輝度が500ニト(cd/m2)で、120Hzの高リフレッシュレートに対応する。サウンド周りは、超線形スピーカーとノイズキャンセリング機能を搭載している。初代モデルと比較して重さが10g軽い72g(Proは75g)を実現する他、ボディー前後の重量配分が1:1となるよう設計されており、3段階のテンプル調整機能も備える。これにより、長時間でも快適に使用できるという。本体にバッテリーは搭載せず、USB Type-Cケーブルで接続したデバイス側から電源供給と映像出力を行う。「USB Type-Cを採用したAppleの『iPhone 15シリーズ』との直接接続も可能だ」(説明員)。
基本的には、ゲームや映画などのエンターテインメント用途での利用が中心となるが、「オンサイトサポート業務の手順などをARを活用して支援するといった利用をはじめ、産業分野での利用も水面下で広がっている」(説明員)という。
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