「データ共有の仕組みを作る」は製造業の仕事なのか?日刊MONOist火曜版 編集後記

得意とする競争領域に専念できる形が理想です。

» 2023年10月10日 11時30分 公開
[三島一孝MONOist]

 この記事は、2023年10月10日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 データをやりとりする仕組みを作ることは製造業のメインの仕事なのでしょうか――。先週は日本版データ共有圏を目指す「Ouranos Ecosystem(ウラノス・エコシステム)」を推進する経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長の和泉憲明氏の記事がよく読まれました。

 ウラノス・エコシステムは、人手不足や災害激甚化、脱炭素への対応といった社会課題の解決に向けて、企業や業界、国境を跨ぐ横断的なデータ共有やシステム連携を行うための、日本版のデータスペース(データ共有圏)です。詳しくは以下の記事を読んでいただきたいのですが、筆者が特に面白いなと感じたのは「理想の政策はドイツのアウトバーン」とした政府としての経済政策への考え方です。

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