Kasperskyは、Linuxベースの組み込み機器向けセキュリティアプリケーション「Kaspersky Embedded Systems Security for Linux」の提供を開始した。リソース制限がある環境で利用できるように最適化されている。
Kasperskyは2023年9月28日、Linuxベースの組み込み機器向けセキュリティアプリケーション「Kaspersky Embedded Systems Security for Linux(KESS for Linux)」の提供を開始した。
同アプリケーションは、狭帯域ネットワークやローエンドハードウェアに搭載した組み込みシステムといった、リソースが限られる環境での動作を考慮し、不要なプロセスによるOSへの負担を避けるための設計が施されている。
また、リアルタイムおよびオンデマンドスキャン、Webやネットワークの脅威対策などのアンチマルウェア機能を持ち、ファイアウォール管理やアプリケーション起動コントロール、アンチクリプター機能、ふるまい検知機能といったセキュリティ機能を1つのアプリケーション内に統合している。
KESS for Linuxには2種類あり、Kaspersky Embedded Systems Securityはセキュリティ機能と管理機能を提供する。それらの機能に加えて、「Kaspersky Embedded Systems Security Compliance Edition」では、システム変更監視機能とDockerコンテナスキャン機能が追加されている。
「Kaspersky Security Center」は、KESS for Linuxをインストールした端末を集中監視するための管理コンソールで、厳格な適用や管理、コスト削減といったビジネスニーズに応じて、オンプレミスかクラウドSaaS(Software as a Service)の管理コンソールから選択できる。
また、スタンドアロンで運用する場合も管理コンソールの利用時と同様に、それぞれのセキュリティや管理機能の設定、スキャンタスクの作成、実行などをコマンドラインから設定可能だ。
新規1年のライセンス価格は、Kaspersky Embedded Systems Securityが1ライセンス当たり1万430円からで、Kaspersky Embedded Systems Security Compliance Editionが1万5650円からとなっている(いずれも税別、新規最低購入数10ライセンス)。
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