富士通がSkillnoteと資本業務提携、製造業DXの戦略的協業体制を強化:製造マネジメントニュース
Skillnoteは、製造業DXにおける戦略的協業を強化するため、富士通と資本業務提携を締結した。同時に、富士通ベンチャーズが運用するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施した。
Skillnoteは2023年6月21日、製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)における戦略的協業を強化するため、富士通と資本業務提携を締結したと発表した。
Skillnoteと富士通が資本業務提携 出所:Skillnote
Skillnoteと富士通は、両社と川崎重工、SAPジャパンによる製造業のDXを支援するプラットフォームサービス提供に向けた協業検討を2022年11月に発表。今回両社は、4社協業の取り組みに加え、今後のサービス、プロダクト連携を強化する目的で、戦略的業務提携の検討を行うことに合意した。同時に、富士通ベンチャーズが運用するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施した。
また、Carbide Ventures Fundをリード投資家とし、上記と合わせて計約4億1000万円を新たに資金調達した。累計の調達額は、約9億2000万円となる。
調達した資金は、スキル管理システム「Skillnote」の機能強化、人材管理システムなどとの連携に向けた開発体制の拡充、グローバル展開を見据えた開発、セールス、カスタマーサクセスなどの体制拡充に充て、組織規模を現在の2倍の70人にまで増員する計画だ。
⇒その他の「製造マネジメントニュース」の記事はこちら
- 激変する製造業、今こそ「スキルマネジメント」で組織力向上を!
昨今、製造業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。この中で、力量管理で扱う人材情報に注目し、戦略的な人材育成/配置や組織力強化への活用を目指す企業が増えてきました。こうした組織的なデータ活用による発展的な力量管理を、本連載では「スキルマネジメント」と呼び、その考え方や取り組み方を解説していきます。
- 品質不正にもつながるスキル管理のばらつき、デジタル化による可視化で改革を
多くの製造現場ではスキルマップを作成し、技術者のスキルを見える化、管理、運用する体制を整えている。品質マネジメントの国際規格であるISOの監査などで必要になるためだ。一方で現在、技術者のスキル取得状況を可視化することで、経営戦略の実現や品質不正の防止に役立てようとする動きもあるという。デジタル上でのスキル管理サービスを展開するSkillnote 代表取締役に、国内製造業におけるスキルマネジメントの現状や課題について話を聞いた。
- 技術伝承や人材育成をデジタル化、MHIECがスキルマネジメントシステム導入
Skillnoteのクラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」を、三菱重工環境・化学エンジニアリングが導入した。導入により、スキル管理のデジタル化と、データに基づいた組織的な技術伝承や人材育成が可能になった。
- 従業員のスキル情報を分析/可視化、スキルマネジメントシステムに機能追加
Skillnoteは、クラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」に、従業員のスキル情報を分析する「スキル分析機能」を追加した。従業員の保有スキルを部門や年代、時系列などの条件で分析できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.