一般的なブレードサーバであればAlveo MA35Dを8枚組み込めるため1サーバ当たり256チャネルとなり、このブレードサーバのラックマウントでの展開やラックを組み合わせたデータセンターとしての運用などによって、高いチャネル密度でインタラクティブストリーミングのためのインフラを構築できるようになる。
またエンコードの帯域幅は、一般的なソフトウェアエンコードと比べて大幅に削減できる。AV1でエンコードする場合には最大で52%のビットレート削減が可能だとする。ASICに集積している22TOPS(1TOPSは毎秒1兆回の演算性能)の処理性能を持つAIプロセッサにより、映像処理パイプラインの中で映像品質を予測した最適化を行うことで、帯域幅を削減しながら映像品質を高めることが可能である。
なお、ASICのエンコーダーやAIプロセッサなどの処理制御を担うクアッドコアマイクロプロセッサ(Quad-Core Microprocessor)には64ビットのRISC-Vコアを採用しているという。
AMDは、データセンター向けのメディア&エンターテインメントポートフォリオとして、一般的なライブ放送やオンデマンドストリーミング向けでCPU製品の「AMD EPYC」を、次世代の大規模インタラクティブストリーミングのインフラ向けでAMD EPYCとAlveo MA35Dの組み合わせを、グラフィックス処理が中核となるメディアアプリケーションにはGPU製品の「Radeon」を展開して行く方針である。
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