ナチュラルブレストは、写真から乳がん患者向けの人工乳房に色付けする技術を確立した。これにより、同社の貼り付けタイプの人工乳房は、国内だけでなく海外からの直接受注にも対応できるようになった。
ナチュラルブレストは2023年2月6日、写真から乳がん患者向けの人工乳房に色付けする技術を確立したと発表した。国内だけでなく、海外からの直接受注にも対応可能になった。
同社は、乳がん患者向けに、貼り付けタイプの人工乳房を製造販売している。これまで国内で1年半にわたり、患者本人と直接会うことなく、写真から肌の色を再現する技術の開発に取り組んできた。
ナチュラルブレストでは本来、対面で患者の体に人工乳房を乗せて彩色する。貼り付けタイプのリアルな人工乳房は海外にはないため、海外からのニーズは高かったが、現地での彩色技術者の育成が難しく対面での彩色が困難だった。
今回、特殊なモニターなどを用いて、写真から本来の肌の色合いを再現できる彩色技術を確立したことで、海外から直接受注するリモート販売も可能となった。
なお、ナチュラルブレストの人工乳房は、2012年に米国のFDA登録を完了している。2022年には、米国、英国に有償サンプルを輸出している。
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