他方、MITREは、医療分野の脆弱性モデリングプロセスの標準化/自動化に向けた研究開発活動を積極的に行ってきた。例えば、2021年11月30日、MITREと医療機器イノベーションコンソーシアム(MDIC)が共同で「医療機器脅威モデリング向けプレイブック」(関連情報)と題する文書を公開した。同文書は、医療機器エコシステムを通して脅威モデリングに関する知識と理解を向上させるために、米国食品医薬品局(FDA)の資金助成を受けて、MITRE、MDIC、脅威モデリングの第一人者であるアダム・ショスタック氏が連携して実施してきた脅威モデリングブートキャンプの教訓に基づいて開発したプレイブックシリーズの一つである。
このプレイブックの活用法としては、以下のような各ステークホルダーの活動を支援することが可能だとしている。
MITRE/MDICの「医療機器脅威モデリング向けプレイブック」は、以下のような構成になっている。
なお、図2に示す通り、MITRE ATT&CKフレームワーク(関連情報)については、「2.4 質問2:何が悪い結果をもたらし得るか」の中で取り上げている。
CSAの「遠隔施術机上演習ガイドブック」も、MITRE ATT&CKフレームワークをベースとする脅威モデリングフレームワークを採用した内容になっている。
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