ラジオ受信からV2Xまで、車載無線向けの安全な開発プラットフォームを発表車載ソフトウェア

NXP Semiconductorsは、ラジオ放送受信から802.11pベースのV2Xまで、多彩な無線技術を単一ドメインコントローラーに一元化し、セキュアな接続を可能にする車載用開発プラットフォーム「OrangeBox」を発表した。

» 2022年11月11日 14時00分 公開
[MONOist]

 NXP Semiconductorsは2022年10月21日、ラジオ放送受信から802.11pベースのV2Xまで、セキュアな接続を可能にする車載グレードの開発プラットフォーム「OrangeBox」を発表した。さまざまな無線技術を単一のドメインコントローラーに一元化し、次世代自動車のコスト削減と開発効率化に貢献する。2023年1〜6月の出荷を予定している。

キャプション 車載グレードの開発プラットフォーム「OrangeBox」[クリックで拡大] 出所:NXPセミコンダクターズ

 プロセッサに「i.MX 8XLite」を採用し、ソフトウェアデファインドラジオチューナー、Wi-Fi 6、Bluetooth、V2X技術を統合している。認証済みのセキュアエレメント「EdgeLock」により、セキュアな超広帯域無線(UWB)、Bluetooth Low Energy(BLE)接続が可能だ。4G LTE、5Gセルラー、GPS機能もサポートする。モジュール型プラットフォームのため、OEM企業やTier 1サプライヤーが、各地域のセルラー接続やV2X要件に対応しやすくなる。

 統合Linuxベースのソフトウェアプラットフォームとギガビットイーサネットを搭載し、車載無線の管理や車載セントラルゲートウェイとの接続性を確保。これにより開発リソースを削減し、複数インタフェースによるデータ通信を最適化しながら、通信データへ一貫した最先端セキュリティ保護の適用、V2XやソフトウェアデファインドビークルのOTA(Over-The-Air)更新など、次世代自動車の安全な通信に寄与する。

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