凸版印刷は、カラー電子ペーパーの色調を最適化する「カラー電子ペーパーCMS変換サービス」を開発した。印刷物の代替として、店舗や商業施設、屋外での利用を見込み、企業のサステナビリティトランスフォーメーションを支援する。
凸版印刷は2022年10月11日、カラー電子ペーパーの色調再現を最適化する「カラー電子ペーパーCMS(カラーマネジメントシステム)変換サービス」を発表した。同年11月から提供を開始し、1台当たりのサービス利用料は月額7000円。店舗や商業施設、屋外での利用を見込み、企業の廃棄ロスや電力削減といったSX(サステナビリティトランスフォーメーション)を支援する。
同サービスでは、カラー電子ペーパーの特性に合った専用フォーマットにCMS変換して色を適切に再現し、トーンジャンプを良化する。クラウド上のCMS変換や画像処理が可能で、配信システムとの連携も容易だ。複数端末に対しても、画像のアップロードや定期的な画面更新ができる。
電子ペーパーは、画面を切り替えるときのみ電力を消費し、電源を抜いても画面は消えないため、用紙に印刷していたPOPや掲示物の代替になり得る。外からの光を反射して表示し、屋外での視認性も良いことから、さまざまな場所に設置できる。
同社はこれまで、用紙に対する印刷仕上がり色を予測し、色再現性を向上するCMS技術を培ってきた。その技術を電子ペーパーに応用した同サービスにより、2027年度までに関連受注を含めて累計約10億円の売り上げを目指す。既にクレアでは、同年11月に発売する電子ペーパーサイネージ「EPS3-C07 T-color」に同サービスを採用している。
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