図研の電装設計CAD「E3.series」と3D配索検討ツール「XVL Studio WR」を、臨床検査機器メーカーのエイアンドティーが導入した。ハーネス図の自動作成や、配線図とハーネス図の整合性の確保に寄与する。
図研は2022年10月3日、臨床検査機器メーカーのエイアンドティーが、同社の電装設計CAD「E3.series」と3D配索検討ツール「XVL Studio WR」を導入したと発表した。装置開発におけるハーネス設計と製造プロセスの効率化を図る。
エイアンドティーは、ハーネス製造の外部委託を進めてきたが、ハーネスの加工指示には新たなハーネス図を作成する必要があり、作業時間の捻出および配線図とハーネス図の整合性の確保が課題となっていた。
そこで、ハーネス図作成と配線設計の効率化を目的に、E3.seriesの導入を決定。配線図からハーネス図を自動で作成でき、配線設計では必要なコネクターなどが自動選定されるため、設計ミスの防止や業務効率化につながる。統合データベースにより配線図とハーネス図の整合性が確保されるため、検図工数の削減や図面の品質向上にも寄与する。
また、ハーネスの配索検討(引き回し)のプロセス改善のため、XVL Studio WRも導入。試作前に3Dモデル上で高精度なハーネスの配索検討ができるため、ハーネス長の算出や引き回しの工数の削減につながる。完成度の高い作業手順書を短時間で作成できるようになり、品質向上と現場の負荷軽減にも貢献する。
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