3Dプリンタを活用、ワンストップ風洞実験ソリューションサービスの提供開始:CAEニュース
オリックス・レンテックは、パーソルR&Dと共同で、3Dプリンタを活用した「風洞実験ソリューションサービス」の提供を開始する。車両などの形状や構造の最適化を図り、燃費や走行性能の向上につなげる。
オリックス・レンテックは2022年10月4日、パーソルR&Dと共同で、3Dプリンタを活用した「風洞実験ソリューションサービス」の提供を開始すると発表した。自動車、鉄道、航空宇宙分野において、車両や飛行機、ロケットなどの燃費向上を支援する。
同サービスは、風洞実験に必要な設計と造形、空力解析をワンストップで提供する。空力改善実験を代行することで、車両などの形状や構造の最適化を図り、燃費や走行性能の向上につなげる。
パーソルR&Dが風洞実験に必要なモックアップの3Dデータを設計し、オリックス・レンテックが3Dプリンタで造形する。その後、パーソルR&Dが3Dモデルを使い、風洞実験と空力解析を実施する。両社の協業により、全ての工程をワンストップで担うことができ、顧客の手間を大幅に削減する。
モックアップの3D CADデータを設計 出所:オリックス・レンテック
3Dプリンタでモックアップを造形 出所:オリックス・レンテック
風洞実験の様子 出所:オリックス・レンテック
金属や樹脂を含むさまざまな種類の材料を使い、実寸から縮小サイズの造形に対応する。高精度3Dスキャナーでモックアップの3Dデータを取得し、基準となる3D CADデータとの誤差を把握するサービスや、スキャンデータを用いた空力解析結果と風洞実験結果との乖離(かいり)理由を分析するサービスも提供する。
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