図研の電気設計専用製品データ管理システム「DS-CR」を、リコーが導入した。導入により、CADデータの属性情報や回路モジュールなど、電気設計固有の要件を一元管理できるようになり、上流工程での品質向上に向けた設計環境が整った。
図研は2022年7月15日、同社の電気設計専用製品データ管理システム(PDM)「DS-CR」をリコーが導入したと発表した。上流工程で設計品質を向上することで、電気設計の効率化を図る。
リコーは、開発業務の基幹システムとなる全社PLMの刷新に伴い、電気設計環境を全面刷新するため、DS-CRの導入を決定。進化する設計環境を目指し、最新機能や設計トレンドに追従するため、ノンカスタムで導入する基本方針を掲げてプロジェクトを進めた。
DS-CRの導入により、CADデータの属性情報や回路モジュールなど、電気設計固有の要件を一元管理できるようになり、上流工程での品質向上に向けた設計環境が整った。また、ノンカスタムの基本方針に基づき、業務プロセスの標準化を推進したことで、スムーズなシステムの導入が可能になった。
PLMを含めたシステム全体の機能と役割も見直し、ワークフローやマスターなどの共通機能をPLM側に集約。これにより、部門を横断した設計情報の有効活用や業務効率化を図った。
リコーは今後、DS-CRや新たに導入した基板設計「CAD Design Force」の活用を進め、3Dデータを用いたメカ設計との協調設計環境の整備など、さらなる設計改革を目指す。
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PDM
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