異なる機能が混在するIVI開発を支援、車載Android向け仮想化ツールの最新版車載ソフトウェア

BlackBerryは、Android Automotive OS向け「QNX Advanced Virtualization Frameworks」の最新版を発表した。GoogleのAAOS仮想化ツールの最新版「Trout 1.0」に対応し、信頼度や安全性の異なる機能が混在するシステム開発を支援する。

» 2022年07月21日 14時00分 公開
[MONOist]

 BlackBerryは2022年6月28日、仮想化技術を備えたAndroid Automotive OS(AAOS)向け「QNX Advanced Virtualization Frameworks(QAVF)」の最新版を発表した。GoogleのAAOS仮想化ツールの最新版「Trout 1.0」に対応している。

 QAVFは、仮想化技術の「QNX Hypervisor」「QNX Hypervisor for Safety」の機能性を拡大し、AndroidやLinux、QNXなどが共存できるよう、デバイスの共有化と抽象化、安全認証をサポートする。デジタルコックピットやドメインコントローラーなど、安全機能と非安全機能が混在するアプリケーションにも対応する。

 最新版では、Trout 1.0に対応した。これにより顧客企業は、QNX Hypervisor製品、QAVF、Trout 1.0を組み合わせて、Android OSの特徴および優位性を活用しつつ、迅速な開発ができる。また、最新のVIRTIO規格に準拠し、USB管理、ファイルシステム共有、専門的なグラフィックス共有などの機能を追加している。

 既に一部自動車メーカーの生産プログラムに採用済みで、信頼度や安全性の異なる機能が混在する車載インフォテインメント(IVI)の開発プロセスを簡素化し、開発期間およびコストの削減に貢献する。

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