クラウドレベルでの採用についても、クラウドでは先述したAWSやAzureの他、オラクル(Oracle)の「Oracle Cloud Infrastructure」、アリババ(Alibaba)の「Alibaba Cloud」、テンセント(Tencent)の「Tencent Cloud」などが挙がっている。5Gインフラ向けでは、レノボ(Lenovo)、デル・テクノロジーズ(Dell Technologies)、HPE(Hewlett Packard Enterprise)がNeoverseベースのシステムをリリースしている。そして、NVIDIAが3つのプロセッサ製品と名打って発売したDPU「Grace」もNeoverseを採用しているという。
Neoverseを採用したプロセッサ製品で好調なのがAltra/Altra Maxだろう。特に、中国、台湾のメーカーやクラウドベンダーへの浸透が著しく、AzureのNeoverse採用もAltraによるものだ。バーギー氏は「Azureではx86とArmのデュアル環境を推進しており、Armは特にコストパフォーマンスで高い評価を得ている」と強調する。
5Gインフラ分野については、2021年10月に立ち上げた「Arm 5G Solutions Lab」の活動を拡大しており、通信キャリアなどを含めた約100社が利用しているという。「携帯電話技術で日本企業の果たしてきた役割は大きい。楽天モバイルから興味を持ってもらえているが、ぜひ他の通信キャリアや通信機器ベンダーにも参加してもらいたい」(バーギー氏)としている。
Armのサーバ向け戦略十年の計は実を結ぶか、新プロセッサ「Neoverse」
ポスト「京」のプロセッサ「A64FX」はArmベースながら異彩放つ重厚系
IntelとAMDを超えたArmのサーバ向けプロセッサ、実はソフトバンクのおかげ?
「Armv9」は「富岳」の技術で性能向上、「レルム」コンセプトでよりセキュアに
Armが「Neoverse V1/N2」の詳細とシステムIPを発表
「富岳」が世界1位になった日、Armが手に入れた2つの勝利Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム