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» 2022年06月14日 13時00分 公開

AIを用いた異物検査を食品製造に適用、新型自律ロボットでは新たな市場目指すFOOMA JAPAN 2022

安川電機は「FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)」(2022年6月7〜10日、東京ビッグサイト)において、AIを用いた異物検査、除去システムなどを提案した。2023年投入予定の新型自律ロボットも参考出展した。

[長沢正博,MONOist]

 安川電機は「FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)」(2022年6月7〜10日、東京ビッグサイト)において、AI(人工知能)とロボットを組み合わせて異物の検査や除去を行うシステムなどを提案した。

検知した異常を種類ごとに棚に収納 検知した異常を種類ごとに異なる棚に収納[クリックして拡大]

 会場では、コンベヤーで搬送されてきた対象物(冷凍ハンバーグ)をカメラで撮影し、AIで割れ、欠け、黒点という3つの異常の種類を検知してからロボットで取り出し、それぞれの棚に分類して収める様子を紹介した。AIの開発は、同社が製造業向けIoT(モノのインターネット)ソリューション開発のため、2020年にYEデジタルと合弁で設立したアイキューブデジタルが担った。検査結果は統計分析にかけて、各工程へフィードバックすることでラインの改善につなげることができる。取り出しを行った協働ロボット「MOTOMAN-HC10DTFP」は無塗装で、塗装剥がれによる異物混入リスクを防止する食品製造向けの仕様となっている。

 電源やエアーなどのコネクターを1つにまとめ台車で簡単に移設でき、工場のレイアウト変更に柔軟に対応できるようパッケージ化したMOTOMAN-HC10DTFPも展示した。「食品業界の人手不足は顕著で省人化の引き合いは多い」(アイキューブデジタルの説明員)という。

パッケージ化されたMOTOMAN-HC10DTFP パッケージ化することでレイアウト変更による移設を容易にした[クリックして拡大]

 開発を進めている新型自律ロボット「MOTOMAN-NEXTシリーズ(仮称、以下NEXTシリーズ)」も参考出展した。NEXTシリーズは送られてくるデータを基に自ら考えて動く、ティーチングが不要なロボットシステムを目指している。人が記憶させた動作を繰り返し行う従来のティーチングプレーバック方式では、対象物の位置などが少しでもずれると予期しない動作が起きてしまう。「位置決めがされていないような作業がまだ多く残っており、ロボット業界にとって未開拓な領域になっている。そこへ展開するためにはティーチングプレーバック方式から脱却して、より人に近い動作ができるロボット、システムが必要になる」(安川電機の説明員)。

 NEXTシリーズは2023年6月頃の発売を予定している。まず産業用ロボット版から販売し、その後、協働ロボット版も投入するという。

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