特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2022年01月20日 12時30分 公開

生産セルの情報全てを精緻に統合して活用、安川電機がデモラインで再現スマート工場EXPO2022

安川電機は、「第6回スマート工場EXPO」(2022年1月19〜21日、東京ビッグサイト)において、同社が提案する新たなモノづくりコンセプト「アイキューブメカトロニクス」を体現するデモラインを出展。「YRM-Xコントローラ」を中心に生産ラインの情報を吸い上げ「YASKAWA Cockpit」により、生産技術者やオペレーターなどそれぞれの技術者に必要な情報を出し分ける展示を行った。

[三島一孝,MONOist]

 安川電機は、「第6回スマート工場EXPO」(2022年1月19〜21日、東京ビッグサイト)において、同社が提案する新たなモノづくりコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」を体現するデモラインを出展。「YRM-Xコントローラ」を中心に生産ラインの情報を吸い上げ「YASKAWA Cockpit」により、生産技術者やオペレーターなどそれぞれの技術者に必要な情報を出し分ける展示を行った。

photo デモラインの様子[クリックで拡大]

 安川電機が推進する新たなモノづくりコンセプト「i3-Mechatronics」は、「integrated(統合的、システム化)」「intelligent(知能的、インテリジェント化)」「innovative(革新的、技術革新による進化)」の3つの「i」から構成され、セルのデータ活用を基軸とし、統合してシステム化を実現したり、AI(人工知能)技術を活用して知能化したりすることで実現できる新たなモノづくりの姿を描いている。

 その核となる製品として2021年6月に製品化したのが「YRM-Xコントローラ」である。「YRM-Xコントローラ」は、製造現場からのデータを活用できる形で高精度で効率的に集める役割を担う。セルを構成するさまざまな装置のデータを、リアルタイムで時系列同期させた形で収集し、それを制御に反映させることができることが特徴だ。今回はデモラインの生産データや機器の稼働データを「YRM-Xコントローラ」で統合し、データの収集と解析を一括して行うソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit」と連携させることで、それぞれの技術者の業務に応じて分析や改善に必要なリアルタイム情報を表示することが可能となる。

photo デモラインの情報を統合する「YRM-Xコントローラ」[クリックで拡大]

 安川電機 営業本部 事業企画部 パートナー拡大課 課長補佐の安井康浩氏は「YRM-Xコントローラの製品発売後にリアルの展示会で出すのは初めて。リアルタイムで工程単位のモーターやセンサー情報など動きの情報を全て統合できる点が特徴だ。また、これらの得られた情報を生産技術者や設計者、現場のオペレーター、保全担当者向けなどに出し分けた点も実際の使い方を想定したものだ」と語っている。

photophoto 生産技術者や設計者へのフィードバックを想定したYASKAWA Cockpitによるダッシュボード画面(左)とオペレーター向けのダッシュボード画面(右)。デモラインのリアルタイム情報が反映されている[クリックで拡大]

 安川電機ではさらにこれらで取得できるデータの拡大や、利用できるパートナー先の拡大などを進めていく方針だ。今回は、サーボアンプとサーボモーター間のエンコーダー用通信を活用し、センサー情報を直接サーボアンプに取り込むことができる通信規格「Σ-LINK II」対応のサーボアンプも参考出品。サーボモーターの制御データだけでなく、実際の作業結果をセンシングしたセンサーデータを同じ時系列で取得して収集し「YRM-Xコントローラ」に送ることで、より精緻な作業内容が把握できるようになる。

 「作業データの見える化は多くの企業が行っているが、ミリ秒単位の高精度の同期制御などを行っている作業で正確に内容を把握するためには、モーションデータをリアルタイムで把握する必要がある。多くの企業がタイムラグを容認する形で結果の把握に重きを置いているのに対し、どういう制御をかけてどういう結果を得られたのかを精密に把握できるのが特徴だ」(ブース説明員)としている。

photo 参考出品となったΣ-LINK II対応のサーボアンプ[クリックで拡大]

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