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» 2022年03月28日 06時30分 公開

ソニーの一般向けローカル5Gサービスは下り4.1Gbpsで上り2.6Gbps、月額4950円製造業IoT

ソニーワイヤレスコミュニケーションズは一般ユーザーを対象とするローカル5Gを利用した集合住宅向け固定インターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」の提供を2022年4月1日に開始する。通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsで、月額利用料(税込み)は4950円。

[朴尚洙,MONOist]
ソニーワイヤレスコミュニケーションズの永井直紀氏 ソニーワイヤレスコミュニケーションズの永井直紀氏。手に持っているのは「NURO Wireless 5G」の専用ルーター[クリックで拡大] 出所:ソニーワイヤレスコミュニケーションズ

 ソニーワイヤレスコミュニケーションズは2022年3月25日、オンラインで会見を開き、一般ユーザーを対象とするローカル5Gを利用した集合住宅向け固定インターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」の提供を同年4月1日に開始すると発表した。通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsで、月額利用料(税込み)は4950円。当初は、東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府の一部地域で展開する予定で、順次サービス提供エリアを拡大する計画だ。

 NURO Wireless 5Gは、ソニーワイヤレスコミュニケーションズが設置する基地局がカバーするサービスエリア内であれば、各住戸に対して無線通信によるインターネット接続サービスを提供するので開通工事が不要なことを特徴としている。専用のホームルーターを用いることで、ローカル5GとIEEE 802.11axのアグリゲーションによって高速で安定した通信を実現しており、通信速度はベストエフォートで下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsとなっている。また、データ容量無制限で利用できる。ローカル5Gの通信方式としては、制御信号とデータ送受信ともに5Gを用いるSA(Stand Alone)構成で周波数は4.8G〜4.9GHz帯を使用する。なお、28GHz帯のミリ波を用いたサービスの提供も引き続き検討していくとのことだ。

 ソニーグループでは、固定インターネット接続サービスとしてソニーネットワークコミュニケーションズが光回線サービスの「NURO光」を展開している。NURO Wireless 5Gは、さまざまな理由によって光回線サービスの利用が難しい集合住宅に住むユーザー向けに展開していくことになる。

 NURO Wireless 5Gの料金プランは「STDプラン」の1種類だけで、事務手数料3300円、月額基本料金4950円、工事費なし、契約解除料なしで定期契約の必要がない。専用ホームルーターはレンタルで提供され、そのレンタル料金は月額基本料金に含まれている。また、利用開始の段階で実際の通信速度などを確認できるように、7日間の無償試用が可能になっている。

 ローカル5Gを利用するNURO Wireless 5Gは、ユーザーの申し込み状況に合わせてソニーワイヤレスコミュニケーションズが基地局を設置し、サービスエリア化されなければ利用できない。利用を希望するユーザーは、まず公式Webサイトで住所を入力してサービス提供可能エリアの判定を行った上で、提供可能エリア外だった場合にはエントリーフォームでエントリー登録しておくことで、登録した住所がサービスエリア化された際にメールなどで連絡が届くことになっている。

提供可能エリアの確認画面 提供可能エリアの確認画面。郵便番号から「1丁目」などの粒度で住所を選択すれば、サービス提供可能エリアの判定を行ってくれる。提供可能エリア外の場合、エントリー登録すればサービスエリア化された際にメールなどで連絡が届く[クリックでWebサイトへ移動]

 2022年4月1日時点でのサービス提供エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府の一部地域にとどまるが、その後は北海道、関東(東京、神奈川、埼玉、千葉)、東海(愛知、静岡、岐阜、三重)、関西(京都、大阪、兵庫、奈良)、九州(福岡、佐賀)の一部をサービス提供可能エリアに位置付けて順次拡大していく計画である。ソニーワイヤレスコミュニケーションズ 執行役員でソニーネットワークコミュニケーションズ 執行役員も務める永井直紀氏は「サービス提供可能エリア外の方でも、エントリーフォームからエントリー登録していただければ、その登録件数などを参考にしてエリア拡大を検討していく」と語る。

 なお、新たに基地局の設置が必要になる場合、基地局設置までの期間の目安は数カ月〜半年になる見込みである。これは、集合住宅のオーナーや管理組合との調整を経て基地局の設置を行う必要があるためだ。基地局設置に必要なエントリー数については「具体的な数字は申し上げられないが、当社で営業活動も行った上で一定数のユーザーが集まれば基地局を設置してサービスを提供できると考えている」(永井氏)という。

B2B向けではイベント会場や施設での利用も想定

 ソニーワイヤレスコミュニケーションズでは、一般ユーザー向けのNURO Wireless 5Gをはじめ、今後はローカル5Gサービスを「NURO 5G」というブランドの下で展開していく方針である。永井氏は「ローカル5Gの特性を生かして、エンターテインメントを中心に楽しさや快適さを届けられるサービスを開発していく。B2B向けでは、顧客のニーズに合わせた通信を提供するだけでなく、さまざまなデバイスや機能をソリューションサービス化したプラットフォームを提供する。イベント会場、施設、クリエーターの創作環境などでローカル5Gによる新たな価値を提供できると確信している」と述べている。

 会見の後半では、モデルで女優の貴島明日香氏が登壇。小学生時代から楽しんできたオンラインゲームで起こりがちな遅延を短くできることなど、ローカル5Gのメリットについて貴島氏と永井氏によるトークセッションが行われた。

会見の後半に行われたトークセッションの様子 会見の後半に行われたトークセッションの様子。貴島明日香氏(右)がソニーワイヤレスコミュニケーションズの永井直紀氏(左)に、NURO Wireless 5Gやローカル5Gで生活にどんな変化が訪れるかを聞いた[クリックで拡大] 出所:ソニーワイヤレスコミュニケーションズ

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