歩きながら周囲の3Dデータを取得できるハンディレーザースキャナー3Dスキャナーニュース

ライカジオシステムズは、歩きながら周囲の3Dデータを取得できるハンディレーザースキャナー「Leica BLK2GO」を発表した。軽量かつコンパクトなデザインで、初心者から上級者まで、効率的に3次元点群と画像を収集できる。

» 2022年02月16日 13時00分 公開
[MONOist]

 ライカジオシステムズは2022年2月7日、歩きながら周囲の3Dデータを取得できるハンディレーザースキャナー「Leica BLK2GO」(以下、BLK2GO)を発売した。LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)、エッジコンピューティング技術を搭載した移動体計測機で、複雑な周囲の空間をシームレスに3Dスキャンできる。

 約775gと軽量かつ片手で持てるコンパクトデザインで、測量士やプロのVR(仮想現実)AR(拡張現実)コンテンツ制作者だけでなく、初めてのユーザーでも直感的に使用できる。

ハンディレーザースキャナー「Leica BLK2GO」 ハンディレーザースキャナー「Leica BLK2GO」[クリックで拡大] 出所:ライカジオシステムズ

 高精度な2軸LiDAR技術により、毎秒最大42万点のスキャンに対応。また、LiDARとビジュアルSLAM技術を組み合わせた空間認識能力を備えており、周囲の建造物の位置を認識して、スキャン中に通った軌跡を正確にトラッキングできる。

 内蔵の充電式バッテリーは約45分間の連続スキャンが可能で、ストレージは6時間分のスキャンデータ(非圧縮時)を保存できる。スキャンデータはWi-FiかUSB Type-C経由でPCに接続し、高速で転送できる他、iOS対応の専用アプリケーションからリアルタイムで確認可能だ。

 高コントラスト画像撮影用の1200万画素対応カメラ1台と、SLAMに対応し、点群の色付けをするパノラマ画像撮影用のパノラマカメラ3台を搭載。これまでの機種では、階段の吹き抜けや複数の部屋がある建物内などのスキャンに時間を要していたが、BLK2GOは簡単かつ迅速に3Dデータを取得できる。

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