凸版印刷の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」とエクスの生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」が、クラウド連携を開始した。製造現場の実データに基づく、工場経営全体の生産マネジメントが可能になる。
凸版印刷は2022年1月20日、同社の製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」と、エクスの生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場(電脳工場)」とのクラウド連携を開始した。
NAVINECTは、製造現場のIoT(モノのインターネット)化やDXを支援するソリューション。装置やMES(製造実行システム)、SCADA(産業制御システムの1種)からの取得データを用いて、原価削減や品質向上につなげる。エクスの電脳工場は、ERPやその他の基幹システムによる運用で多くの採用実績を持つ。
製造現場では、ERPや基幹業務データと製造現場の装置データが別々に存在していた。そのため、実在庫と理論在庫との乖離(かいり)確認や予測実績の差異分析などに、多くの時間が必要だった。
今回、両社のシステムが連携することで、受発注や手配、原価計算、現物在庫管理、ロットトレースなど、製造現場の多くの要素を可視化。製造現場の実データに基づいた、工場経営全体の生産マネジメントが可能になる。また、取得データを連携活用することで、ロス削減や生産履歴の自動取得、計画への予実管理などに対応する。
今後両社は、製造業を中心に、今回連携したシステムを拡販していく計画だ。
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