低コストでローカル5Gを構築できるスタンドアロン型キット製造業IoT

富士通は、4.7GHz帯をサポートするスタンドアロン型のローカル5Gシステム「FUJITSU Network PW300」スターターキットの提供を開始した。高速、大容量通信を活用した自営無線ネットワークを構築できる。

» 2022年01月07日 08時00分 公開
[MONOist]

 富士通は2021年12月15日、4.7GHz帯をサポートするスタンドアロン型のローカル5Gシステム「FUJITSU Network PW300」スターターキットの提供を同月から開始したと発表した。高速、大容量通信を活用した自営無線ネットワーク(プライベートワイヤレスネットワーク)を構築可能で、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する。

 同スターターキットは、5Gコア、CU(セントラルユニット)、EMS(エレメントマネジメントシステム)を1台のサーバ上に集約。LTE設備が不要で、5G設備を単独で構築できる。導入費用を標準構成の約3分の1に抑えられ、これまでコスト面からローカル5Gを見送ってきた企業もスモールスタートで始められる。

キャプション 左:標準構成、右:「FUJITSU Network PW300」スターターキットの構成[クリックで拡大] 出所:富士通

 また、基地局は仮想化対応したソフトウェアで提供するため、「超低遅延」「多数接続」など5Gの機能を活用できる。汎用サーバ上に基地局を実装することで、段階的なシステム拡張が可能だ。屋外、屋内両方に設置でき、ユースケースに合わせて柔軟に自営無線ネットワークを構築できる。

キャプション 左:屋外モデル、右:屋内モデル(アンテナ1台)[クリックで拡大] 出所:富士通

 製造現場のスマートファクトリー化や社会インフラ現場での省力化、安全確保などの用途に適している。

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