AIを活用した、原油操業スケジュール管理効率化ソリューションを導入製造IT導入事例

AVEVAのクラウドソリューション「AVEVA Schedule AI Assistant」を、出光興産の北海道製油所が導入した。最適化機能とAI活用し、製油所の原油操業スケジュール管理を効率化する。

» 2021年11月08日 14時00分 公開
[MONOist]

 AVEVAは2021年10月12日、最適化機能とAI(人工知能)を活用して製油所の原油操業スケジュール管理を効率化する「AVEVA Schedule AI Assistant」を、出光興産の北海道製油所が導入したと発表した。

 今回、出光興産が導入したAVEVA Schedule AI Assistantは、効率性や収益性、処理量に関するシナリオを検討し、ランク付けするクラウドベースのソリューション。従来は数日間を要した作業を数秒で完了させるなど、原油操業のスケジュール管理者の業務を効率化する。

 また、分析機能により、サプライチェーン全体にわたって複数のスケジュールや予測されるイベントを自動的に生成して評価する。安全性や持続可能性、経済性の観点から、最適な原油のスケジュール戦略を策定できる。

 同ソリューションの導入により出光興産では、従来のトライ&エラーによるシミュレーションベースのスケジューリングの概念を変える、新世代のスケジューラーが出来上がったとしている。

 製油所では、生産性向上と安定生産に向けて、プランニングとスケジューリングプロセスの最適化を目指している。しかし、全体のプロセスを効率化する際に、人為的ミスと時間的制約が大きな障害になっている。複数ステップのプロセスで変数が多くなるとエラーが発生しやすくなるため、理想的なプロセスを設計してバリューチェーンに最適な原油のスケジューリング戦略を策定することが求められていた。

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