シチズンマシナリーは2021年10月18日、重要製造拠点の一つであるタイ工場を増床し生産能力を従来比5割増とすることを発表した。これにより生産能力は、月産350台体制とする他、ショールーム棟なども新設する。
シチズンマシナリーは2021年10月18日、重要製造拠点の一つであるタイ工場を増床し生産能力を従来比5割増とすることを発表した。これにより生産能力は、月産350台体制とする他、ショールーム棟なども新設する。
工作機械業界では、米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でしばらく低迷が続いていたが、2020年夏頃から海外市場を中心に受注の回復が進み、シチズンマシナリーでも直近は過去最高レベルの受注を獲得しているという。これらの受注増への対応に加え、さらなる事業拡大に向けた安定供給体制の構築を目指し、今回タイ工場の拡大を決めた。
シチズンマシナリーのタイ工場であるCITIZEN MACHINERY ASIA(以下、シチズンマシナリーアジア)は、同社初の海外生産工場として2001年に設立。2006年には加工棟、2010年には組み立て棟を建設し、シンコムブランドの自動旋盤を生産している。その後は、2012年、2015年、2018年に増床を行い、今回が6回目の増床となる。
増床面積は、4275m2で、延床面積では4475m2増えることになる。これにより、増床後の総延床面積は2万7488m2となる。着工は2021年12月で、2022年11月の完成を予定としている。
ショールーム棟については、建物面積が1000m2、延床面積が1848m2で、2021年5月に着工しており、同年12月の完成予定としている。ショールームには、13台の機械を展示し、テストカットも可能とする他、NCスクールを行うトレーニングルームなどを設置する。
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