DMG森精機は、自動化が必要な時にすぐに配置して使えるロボットシステム「MATRIS Light」の販売を開始した。作業者1人で工作機械の前に配置でき、短時間で多品種少量生産を自動化できる。
DMG森精機は2021年8月30日、自動化が必要な時にすぐに配置して使えるロボットシステム「MATRIS Light(マトリスライト)」の販売を開始した。協働ロボットを手押し台車に載せ、フレキシブルに配置できる。
ロボットの最大可搬重量は5kgで、手押し台車のサイズは600×900×1700mm。オペレーターの作業スペースに相当するフロア面積は1.4m2で、システム設置用のスペースを別途空ける必要はない。
作業者1人で工作機械の前に配置可能で、短時間でワークの搬入出を自動化できる。自動化が必要な時だけ設置して利用できるため、多品種少量生産を5分程度で自動化し、オペレーター不在時に迅速な対応を求められるようなケースでも生産をサポートする。
ダイレクトティーチ機能を搭載し、初心者でも簡単にティーチングできる。また、計測装置や洗浄装置など多様な装置と接続可能で、高度な自動化システムにも対応する。
MATRIS Lightは、複合加工機「NTX 1000、2000、2500 2nd Generation」、4軸複合加工機「NZX 1500、2000、2500」、横形マシニングセンタ「NHX 4000 3rd Generation」など、同社の工作機械に幅広く対応する。導入に伴う大規模な設備変更は不要で、使用中の機械に後付けして利用できる。また、協働ロボットは高感度の停止機能を備えているため、安全柵の設置も必要ない。
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