Pepperに新AIエンジンを搭載、少しの追加学習で会話機能が向上人工知能ニュース

rinnaの法人向けAIチャットbot開発プラットフォーム「Rinna Character Platform」の最新版が、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」に採用された。少量の追加学習でPepperの会話機能が向上する。

» 2021年09月08日 10時00分 公開
[MONOist]

 rinnaは2021年8月20日、法人向けAI(人工知能)チャットbot開発プラットフォーム「Rinna Character Platform」の最新版が、ソフトバンクロボティクスのヒューマノイドロボット「Pepper(ペッパー)」に採用されたと発表した。少量の追加学習でPepperの会話機能が発達するため、顧客満足度の向上が期待できる。

キャプション 「Rinna Character Platform」搭載のヒューマノイドロボット「Pepper」(クリックで拡大) 出典:rinna

 Rinna Character Platformを使うと、会話内容や音声表現をカスタマイズしてキャラクター性を持たせたAIチャットbotを開発できる。Pepperは、2019年から同プラットフォームを採用している。

 同プラットフォームは2021年春リリースのバージョンから、新開発のチャットエンジン「Style Transfer Chat(STC)」を使用しており、AIチャットbotのキャラクター性を表した自由な会話が可能になった。大規模会話データから構築した事前学習済みモデルに、想定するキャラクターの性格や口調を反映した少量の会話データを追加学習させるだけで、AIキャラクターを成長させることができる。

 最新版では、ユーザーはWebHookフィルターを使って自由に機能を拡張できる。外部サービスとも柔軟に連携し、カスタム機能は言語の種類を問わない。カスタム機能とチャットbotのサーバを分離し、チャットbotの各モジュールを小型化したことで、耐障害性とセキュリティも向上している。

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