APPLE TREEは、同社が日本総代理店を務めるFLASHFORGEのFDM方式3Dプリンタ「Adventurer4」の予約販売を開始した。前機種である「Adventurer3」と比較し、最大造形サイズや造形品質、使い勝手などが向上しているという。
APPLE TREEは2021年8月6日、同社が日本総代理店を務めるFLASHFORGEのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Adventurer4」の予約販売を開始したことを発表した。
販売価格(税込み)は9万6800円で、第1回予約販売分の出荷は同年10月末ごろからを予定する。第1回予約分の受け付けは同年9月30日までとなっている。
同製品は、FLASHFORGEが新たに開発したデスクトップ型の家庭用3Dプリンタで、前機種である「Adventurer3」と比較し、最大造形サイズや造形品質、使い勝手などが向上しているという。
最大造形サイズは、前機種のAdventurer3が150×150×150mmだったのに対して、最新のAdventurer4は220×200×250mmと、約3.2倍拡大した。同時に、プラットフォーム部のガイドロッドを従来の1本から2本に増設したことで、移動動作の精度が向上し、より高精度かつ高品質な造形を可能にした。なお、本体サイズは500×470×540mmと最大造形サイズの拡大に伴い、前機種よりも大きくなっている(Adventurer3の本体サイズは388×340×405mm)。
さらに、本体前面に搭載するタッチパネルディスプレイの画面サイズが4.3インチに拡大(前機種は2.9インチ)し、タッチ感度も向上させた。操作メニューは日本語対応しており、初心者でも扱いやすい設計になっているという。
同製品はシングルヘッド方式を採用し、高速加熱機能付きノズルにより約1分間で200℃まで加熱できる。ノズルも複数のノズル径に対応し、用途に応じて簡単に交換することが可能だ。プラットフォームはアルミニウム製で着脱が容易なマグネット式を採用。造形完了後、プラットフォームを曲げることで簡単に造形物を取り外すことができる。
その他、造形中に停電が発生した際、電源復旧後に造形を再開できる停電回復機能を有する。また、庫内には造形時に発生するちりや臭いを低減するエアフィルターシステム、造形時の様子を確認できるカメラなどを備える。
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