アスクは、APRESIA Systemsの協力の下、ローカル5GとXR配信プラットフォームを活用したデモを開始する。超高速かつ大容量の5Gネットワークを独自に構築したデモを通じ、遅延の少ないXRコンテンツを体感できる。
アスクは2021年5月18日、APRESIA Systemsの協力の下、ローカル5GとXR配信プラットフォームを活用したデモを開始すると発表した。
XRは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を含む、あらゆる仮想世界と現実世界とを融合させる技術だ。アスクはこれまで、XR配信プラットフォームとして「NVIDIA CloudXR」を紹介する際、一般的なネットワークを利用していたが、今回、APRESIA Systemsの協力により、ローカル5Gネットワークを用いる新しいデモ環境を用意した。
同デモ環境は、サーバがレンダリングした品質の高いXRコンテンツをローカル5Gネットワークを介して送信する。なお、ローカル5Gネットワーク環境は、APRESIA Systemsが提供するローカル5Gシステム「ApresiaAERO」シリーズを用いる。
同デモ環境では、超高速かつ大容量で、遅延が極めて少ないこと、多数同時接続などの特徴がある5Gネットワークを独自に構築できるため、XRコンテンツ送信の低遅延性を体感できる。クライアント端末として、VR HMD、Microsoft Hololens 2、iPad Proを用意している。
XRの現在の課題として、限定された環境でフォトリアリスティックなコンテンツや双方向型のコンテンツをいかに再現するか、スタンドアロンタイプのHMDなど、性能が限られた端末でいかに高品質なコンテンツを表示できるかなどが挙げられる。アスクでは、同デモ環境がこれらの課題に対する指針の一例になり得るとしている。
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