延命ではなく、生き残るために必要なことはなんですか。
「トラックやバス、タクシー、物流事業者などの業界団体が自動車の電動化に対する課題や懸念を訴えました」
このような一言を見聞きしたときに、どのような印象を持つでしょうか。「時代遅れの人たちだな」「新しいものに抵抗する人たちが足を引っ張っている」「こういう人たちが日本の電動化を遅らせている」などと感じる方はゼロではないと思います。「カーボンニュートラルは避けられない流れなのだから、環境の変化に合わせて努力していくべきだ」という方もいらっしゃるかもしれません。
変化に抵抗する人や、今までのやり方に固執する人はどこにでもいます。自分たちの代さえ乗り越えられればいいと思って、あと数十年働く下の世代に問題を先延ばしするような人も珍しくないでしょう。業界団体が示した課題や懸念の裏側に、そういった消極性を嗅ぎとろうとするのは不自然なことではありません。
しかし、「全世界が進もうとしている電動化に物を言うとはけしからん」と決めつけて、懸念を示している人たちに耳を貸さないのは危ういと思いませんか。
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