日本UAS産業振興協議会は、ISOが2021年2月2日付で、ドローンの操縦訓練に関する国際規格「ISO23665 Unmanned aircraft systems - Training for personnel involved in UAS operations」を発行したと発表した。
日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は2021年2月16日、国際標準化機構(ISO)が同月2日付で、無人航空機(ドローン)の操縦訓練に関する国際規格「ISO23665 Unmanned aircraft systems − Training for personnel involved in UAS operations(ISO23665))」を発行したと発表した。日本提案が発行に至ったのは、ドローンの国際規格としては初となる。
ISO23665は、ドローン操縦訓練に関する世界共通の要件を定めたもので、国際ライセンスを策定する際の指針となる。2018年に、JUIDAが日本代表としてISOへ提案したものが土台となっている。
全9章から成り、ドローンスクールが備えておくべき施設や講師などの要件、評価方法などについて規定する。別紙では、スクールが実施する講座のカリキュラムに含めるべき項目を規定し、現段階では「目視内飛行」に関する講座カリキュラムを規定した「Annex A」を公開している。
Annex Aでは、ドローン運用で一般的な飛行方法である目視内飛行に、航空機の安全管理手法などを取り入れている。機体や気象、電波に対する理解などの一般的な項目、チーム運航を前提として、航空機運航チーム内でのコミュニケーション方法を定めたCRM(Crew Resource Management)などを盛り込んでいる。
今後もカリキュラムに関する別紙の追加を予定しており、講師に関するカリキュラム、飛行の補助者に関するカリキュラムなどの規格化を検討している。
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