ヒトの動作を拡大する人力外骨格ロボットスーツ「スケルトニクス」の最新機が幕張に登場。5指の表現も豊かになったスケルトニクスと幕張で握手!
2010年に初号機が完成した人力外骨格ロボットスーツ「スケルトニクス」。その最新機がCEATEC JAPAN 2014に展示されており、一般車の搭乗が可能なこともあって、来場者の注目を集めている。
この「スケルトニクス」は搭乗したヒトの動きを拡大する外骨格ロボットスーツで、各所に設けられたリンク構造によって、無動力での動作が可能だ。電池やエンジンなど動力を用意する必要がなく、また、登場した人間の動きをトレースするため、誤動作の心配もない。
CEATECの会場に展示されている最新機(第5世代機)は基本的な構造こそ、既存モデルを継承しながら外装を含めた各所をブラッシュアップ、搭乗(装着)までの手間を大幅に削減した他、エンターテイメントロボットとして要望が多かったという手(指)の動きを再現するためのモーターを新たに搭載した。
「さまざまなイベントなどにスケルトニクスを出展したところ、エンターテイメントロボットとしては“ロボットっぽい外観や動き”が求められると感じた。最新機では外装や指の動きなどのリクエストに応え、着脱の容易さなど運用性の向上を図りました」(同社 取締役CTO 阿嘉倫大氏)
CEATECでは一般来場者の搭乗も可能で、搭乗してのデモ操作が始まると黒山の人だかりになる人気ぶり。ロボットによる人間の動作拡張および支援という観点では、介護や流通分野での活用を狙う動きが活発だが、スケルトニクスのような“ロボットらしいロボット”への関心は引き続き高いようだ。
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