ルネサス エレクトロニクスは、同社の評価ボードをオンライン上でテストできるリモート開発環境「Lab on the Cloud」の開設を発表した。実際の評価ボードで設計する前に、オンライン上で開発を検討し、結果を動画で確認できる。
ルネサス エレクトロニクスは2021年1月21日、同社の評価ボードをオンライン上でテストできるリモート開発環境「Lab on the Cloud」の開設を発表した。
Lab on the Cloudを使うと、実際の評価ボードを使って設計する前に、オンライン上で開発の検討ができる。ユーザーは直感的なGUIを利用して評価ボードをリアルタイムでテストし、結果を動画で確認可能だ。
設計ツールの入手には数日から数週間かかることもあるが、Lab on the Cloudではすぐにテストできるので、評価時間が短くなり、市場投入までの時間も短縮できる。なお、Lab on the CloudはTenxer Technologiesのプラットフォームを利用しており、ユーザーはID登録すれば24時間365日利用できる。
Lab on the Cloudで現在利用できるボードは9種類。「MPPT(最大電力点追従制御)付きソーラー充電ボード」「ターボブースト搭載のUSB PDボード」「4〜20mA電流ループリファレンスボード」「Arduino用Shieldボード」「REファミリー評価ボード」「単層電子式メーターリファレンスボード」「スーパーキャパシタバックアップ付き電力メーターソリューション」「AI(人工知能)搭載のSMARC 2.0リファレンスボード」「照度監視用リファレンスボード」で、今後さらに対応ボードを拡充する予定だ。
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