日本3Dプリンターは3Dプリンティング&AM技術の総合展示会「TCT Japan 2021」に出展し、2021年発売予定のShining 3D製最新3Dスキャナー「EinScan HX」による高精度3Dスキャンのデモンストレーションを披露した。
日本3Dプリンターは3Dプリンティング&AM(Additive Manufacturing)技術の総合展示会「TCT Japan 2021」(会期:2020年12月9〜11日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、2021年発売予定のShining 3D製最新3Dスキャナー「EinScan HX」による高精度3Dスキャンのデモンストレーションを披露していた。
EinScan HXは、青色LEDによる「ハンドヘルドRapidスキャン」と、7本の青色レーザーによる「レーザースキャン」の2つのモード(光源)を、1台のデバイスで実現したハンディータイプの3Dスキャナーで、広範な産業向けアプリケーションに適用可能だとする。
青色LEDを光源に用いたハンドヘルドRapidスキャンは文字通り、迅速に3Dスキャンしたい場合に適し、レーザースキャンはより高精度で、光の影響を受けにくく、従来の3Dスキャナーが苦手とする光沢のある黒色の素材などのスキャン性能に優れている(※注1)。
ハンドヘルドRapidスキャンのスキャン精度は0.05mm以下で、3D解像度(最小ポイント間隔)は0.25mm。レーザースキャンのスキャン精度は0.04mm以下で、3D解像度は0.05mmと、いずれもリバースエンジニアリングや高精度な測定など、産業用途に最適だという。また、ハンドヘルドRapidスキャンであれば、フルカラーのテクスチャースキャンも可能だ。
※注1:スキャン対象にあらかじめマーカーを貼り付けておくことで、高精度な3Dスキャンが可能となる。
「スキャン精度を求めるのであればレーザースキャンが最適だが、マーカーを用いたくない場合や人体などのスキャン、フルカラースキャンをしたいといったケースであればハンドヘルドRapidスキャンが適している。1台の3Dスキャナーで、用途や対象に合わせてスキャンのモードを切り替えられるのが最大の特長だ」(説明員)
EinScan HXはハンディータイプで初心者でも簡単に操作できる他、ユーザーフレンドリーな専用ソフトウェアも付属する。今後、自動車業界などを中心に同製品を展開していきたい考えだという。
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