FreeCADでサーフェスモデリングに挑戦! 自由曲面を入れた形状を作ろう無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(8)(4/5 ページ)

» 2020年12月18日 10時00分 公開
[小林由美MONOist]

サーフェスで閉じた形状を作成

 これまでの操作を応用して、繰り返しながら別の形状を作ってみる。まず、Sketchワークベンチで、XZ面に次のような直線と曲線を描く(図25)。直線は原点から固定させてX軸方向に20mm延ばし、その端点から曲線を縦に引く。なお、直線と曲線をつなぐ点は、点拘束で確実につなげておく。

1本目の曲線を描く 図25 1本目の曲線を描く

 2本目の曲線はXZ面とし、同じ要領で直線と曲線を描く(図26)。

2本目の曲線を描く 図26 2本目の曲線を描く

 ここで、Surfaceワークベンチに切り替えて、作った2本の曲線で曲面を作る(図27)。その際、直線は選択しないように注意する。

曲面を作成 図27 曲面を作成 [クリックで拡大]

 YZ面から20mmオフセットされたところに、図26の曲面ができている。これは、YZ面を境に鏡面コピーするためだ。そういうわけで、Partワークベンチに行き、作成した面を選択してから、「選択した図形をミラーリング」をクリックする(図28)。

選択した図形をミラーリング 図28 選択した図形をミラーリング

 そして、コンボビューの「鏡像面」は、YZ面を選択する(図29)。

鏡像面は、YZ面にする 図29 鏡像面は、YZ面にする

 すると、図30のように曲面がミラー複写された。

ミラー複写完了 図30 ミラー複写完了 [クリックで拡大]

 さらに、この2つの面を適当な面でつなげていきふさぐ。Partのまま、2本の線から面を張るコマンドで、8本の稜線を使って面を作る。2本ずつ稜線を使って、面を張っていく作業を4回やることになる(図31)。

2つの曲面の稜線同士をつなげていく作業 図31 2つの曲面の稜線同士をつなげていく作業 [クリックで拡大]

 サーフェスによる閉じた形状ができた(図32)。もちろん、中身は空っぽである。センスのかけらもないモデルで大変申し訳ない。

できた…… 図32 できた…… [クリックで拡大]

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