信頼の変化に影響していると思うことについても尋ねた。「会社への信頼の変化に影響していること」として、「会社への信頼が上がった」群では、62.5%が「社員や関係者の健康や安全の重視度合い」を、48.4%が「雇用の安定」を選んでいた。一方、「会社への信頼が下がった」群では、54.6%が「社員や関係者の健康や安全の重視度合い」を、52.8%が「会社、事業の業績」を選んでいる。
なお、「会社への信頼が上がった」群と「会社への信頼が下がった」群、どちらも過半数が「社員や関係者の健康や安全の重視度合い」が信頼の変化に影響していると回答している。
「上司への信頼の変化に影響していること」は、「上司への信頼が上がった」群では、69.5%が「上司による部下や関係者の健康や安全への配慮」、48.8%が「上司による部下へのメンタル面のサポート」、46.3%が「上司による部下への業績面のサポート」、43.9%が「上司の人柄」を選択した。
「上司への信頼が下がった」群は、45.5%が「上司による部下への業績面のサポート」、43.2%が「上司の人柄」、40.9%が「上司による部下や関係者の健康や安全への配慮」「上司による部下へのメンタル面のサポート」を選んでいる。
上司とのコミュニケーション頻度の変化については、「上司への信頼が下がった」群の42.0%が、上司とのコミュニケーション頻度が「減った」と回答。現在の上司信頼度別では、コミュニケーション頻度の変化に違いはなかった。
続いて、会社や上司への信頼に影響した出来事を自由に記述してもらい、「能力(方針の策定や実行)」と「誠意(経営層の従業員に対する姿勢や企業倫理など)」の2カテゴリで分類した。
会社の「能力」に関するコメントには、ポジティブ面、ネガティブ面ともにテレワークなどの施策を導入する際の「意思決定スピード」に関するものが多くあった。「方針、中長期的視点の明確さ」や、経営トップからのコミュニケーション、情報開示に関する意見も多く寄せられている。
「誠意」については、非常に多かった「健康、安全への配慮」のほか、「雇用の安定、経営層の人間性など」に関するコメントが複数あった。「上司への信頼に影響した出来事」としては、テレワーク環境下で上司がコミュニケーションを積極的に取ろうとしていることに関するコメントが多かった。コミュニケーションの頻度よりは「健康、安全への配慮」などコミュニケーションの内容が、信頼度に影響しているというコメントも多くあった。
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