新型コロナでCASEからPACEへ変わる自動車業界、ルネサスは開発効率化で貢献車載半導体(2/2 ページ)

» 2020年10月29日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
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 競合の半導体メーカーでは同一世代の製品間での再利用性が限定的だ。ルネサスでは、同一世代内の同一アプリケーションだけではなく異なるアプリケーションでもソフトウェアを再利用できるのに加えて、異なる世代の製品同士でも再利用性を持たせる。すでに高いシェアを持つSoCとマイコンに、ソフトウェア再利用性を持たせることにより、E/E(電気電子)アーキテクチャの発展形において必須となるゲートウェイやドメインコントローラーでのポジションを強化する。

ソフトウェアの再利用性を高める(クリックして拡大) 出典:ルネサスエレクトロニクス
ソフトウェアの再利用性を高めることにより、分散型アーキテクチャから将来のゾーンアーキテクチャまで一貫してサポートする(クリックして拡大) 出典:ルネサスエレクトロニクス

 スケーラビリティは、ミリ波レーダーやLiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)でもキーワードとなる。異なる検知範囲や距離を、一貫したプラットフォームでカバーする。

 また、傘下のインターシルやIDTのラインアップとルネサスの製品を組み合わせたソリューションも、車載事業をけん引する。レファレンスデザインやターンキーソリューションを提供することにより、開発期間の短縮やコスト削減に貢献する。電動化では、バッテリーマネジメントソリューションやインバーターキットといった「ウイニングコンビネーション」の提案を強化。特にバッテリーマネジメントソリューションは以前から取引のある日系自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、グローバルで商談が進んでいるという。

ミリ波レーダーやLiDARでもスケーラビリティを武器にする(左)。電動化向けに提供するウイニングコンビネーション(右)(クリックして拡大) 出典:ルネサスエレクトロニクス

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