競合の半導体メーカーでは同一世代の製品間での再利用性が限定的だ。ルネサスでは、同一世代内の同一アプリケーションだけではなく異なるアプリケーションでもソフトウェアを再利用できるのに加えて、異なる世代の製品同士でも再利用性を持たせる。すでに高いシェアを持つSoCとマイコンに、ソフトウェア再利用性を持たせることにより、E/E(電気電子)アーキテクチャの発展形において必須となるゲートウェイやドメインコントローラーでのポジションを強化する。
スケーラビリティは、ミリ波レーダーやLiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)でもキーワードとなる。異なる検知範囲や距離を、一貫したプラットフォームでカバーする。
また、傘下のインターシルやIDTのラインアップとルネサスの製品を組み合わせたソリューションも、車載事業をけん引する。レファレンスデザインやターンキーソリューションを提供することにより、開発期間の短縮やコスト削減に貢献する。電動化では、バッテリーマネジメントソリューションやインバーターキットといった「ウイニングコンビネーション」の提案を強化。特にバッテリーマネジメントソリューションは以前から取引のある日系自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、グローバルで商談が進んでいるという。
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