「理系以外いらない」と言われた気がした、東証システム障害の会見への反応オートモーティブメルマガ 編集後記

コンプレックスなので、受け止め方がジメジメしがち。

» 2020年10月14日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2020年10月14日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


「理系以外いらない」と言われた気がした、東証システム障害の会見への反応

 私は、理系に対するコンプレックスがあります。劣等感という一言では片付けられない、ごちゃごちゃとした気持ちです。「理系」が指すのは受験の理系科目(数学、物理、化学など)ではなく、理系の学部や大学院を出た人という意味でもありません。理系的な「何か」に対して、反応してしまうようです。

 ちなみに、自分の学歴や卒業した大学・学部について後悔があるわけではありません。文系人間が理系をひがんでいるのではないのです。今の仕事に直接の関係はありませんが、心理学科で勉強してよかったと思っています。大学では、この人のおかげで今の自分があるぞ、と思えるような先生との出会いがありましたし、卒業論文もいい思い出です。

 最近、理系コンプレックスのスイッチが入ったのは、2020年10月1日に発生した東京証券取引所のシステム障害です。システム障害そのものよりも、当日に開かれた記者会見への世間の反応にスイッチが押されました。

筆者注(10月16日)

小欄で言及した「理系」とは、単に理系の学部や学科を卒業した人という意味ではなく、技術的な知識や技術への理解がある当事者とその分野の専門家を指します。そうした人々に対して、技術的な知識や理解が十分ではない門外漢の記者が何をできるか、という個人的な考え事を記したコラムです。

文系の学部や学科の出身で技術に携わる方が数多く活躍されていることは重々承知の上で、それとは違うニュアンスとして「理系」「文系」という言葉を用いました。

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