沖電線は、従来品よりも20%軽量化し、柔軟性と耐久性を向上させた、8K内視鏡用の光電気複合ケーブルを発表した。軽くて柔軟性があるため、内視鏡の取り回しが楽になるなど、医療スタッフの負担を軽減する。
沖電線は2020年8月18日、エア・ウォーター・バイオデザイン製の8K内視鏡に用いる光電気複合ケーブルを発表した。本年より出荷を開始する。同社がロボット用ケーブルの開発で培った、独自のノウハウを活用している。
8K映像信号を高速かつ高精度に伝送できる広帯域光ファイバーケーブルと、内視鏡に電力を供給し制御するメタル電線、8K映像モジュールを冷却するエアチューブをひとまとめにし、ケーブル全体を軽量コイル芯入りの外被で覆った。これにより、ケーブルが潰れにくくなって耐久性が高まるとともに、従来品よりも20%軽量化し、柔軟性も向上した。
8K内視鏡を用いた手術は、患部を大画面モニターに表示するため、これまで見えにくかった細かい血管や神経が確認しやすくなる。手技の精度が向上し、医療スタッフや患者の負担軽減につながる手術として、注目されている。
同製品は軽量化に加え、ケーブルの反発力を低減して内視鏡の取り回し性を向上させる柔軟性を備えるため、医療スタッフの負担軽減に寄与する。
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