ZETA対応プラットフォームサービスをサブスクリプションで提供開始製造業IoT

凸版印刷は、次世代LPWA規格「ZETA」対応のIoTサーバプラットフォームサービス「ZETADRIVE」の提供開始と、通信機器やデバイスをセットにした「ZETAスターターパック」のサブスクリプションモデルを発表した。

» 2020年07月21日 08時00分 公開
[MONOist]

 凸版印刷は2020年6月26日、次世代LPWA規格「ZETA」対応のIoT(モノのインターネット)サーバプラットフォームサービス「ZETADRIVE(ゼタドライブ)」の提供を開始した。併せて同年7月1日より、ZETA通信に必要な機器やデバイスをセットにした「ZETAスターターパック」をサブスクリプション方式で提供する。

キャプション 「ZETAスターターパック」一式(クリックで拡大) 出典:凸版印刷

 ZETADRIVEは、クラウド上でデバイスを管理するZETAサーバと、収集したデータを見える化するセンサーデータ閲覧システムで構成。データ取得や機器制御などのAPIを用意するほか、アプリケーションのカスタム開発もサポートする。また、同社が提供する暗号鍵、証明書のネットワーク配信や管理を行う「トッパンセキュアアクティベートサービス」との連携も予定している。

 スターターパックには、ZETADRIVEの利用権のほか、インドアアクセスポイント(基地局)、Mote(中継器)、ZETA通信モジュール搭載評価ボード、Grove-高精度温度センサーが含まれる。価格は月額3万8500円だ。

 スターターパックを利用することで、サーバ構築やネットワーク構築に必要なハードウェアの初期費用と作業負荷の低減につながる。通信評価や実証実験の立ち上げ、ZETA対応IoTデバイスの開発環境構築が、簡単かつ迅速にできる。別売りのZETAプロトコル対応センサーを使用すると、ZETADRIVE内でデータ表示が可能になる。

 同社は、既にZETADRIVEを利用した河川やアンダーパスの水位監視、獣害対策などの実証実験を静岡県袋井市と共同で2019年度より実施している。

 今後、本サービスをスマートビルやオフィス管理、農水産業、社会インフラといった自治体向けのソリューションなど幅広い分野に展開し、2025年度までにZETA関連事業で約50億円の売上高を目指す。

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