凸版印刷は、次世代LPWA規格「ZETA」対応のIoTサーバプラットフォームサービス「ZETADRIVE」の提供開始と、通信機器やデバイスをセットにした「ZETAスターターパック」のサブスクリプションモデルを発表した。
凸版印刷は2020年6月26日、次世代LPWA規格「ZETA」対応のIoT(モノのインターネット)サーバプラットフォームサービス「ZETADRIVE(ゼタドライブ)」の提供を開始した。併せて同年7月1日より、ZETA通信に必要な機器やデバイスをセットにした「ZETAスターターパック」をサブスクリプション方式で提供する。
ZETADRIVEは、クラウド上でデバイスを管理するZETAサーバと、収集したデータを見える化するセンサーデータ閲覧システムで構成。データ取得や機器制御などのAPIを用意するほか、アプリケーションのカスタム開発もサポートする。また、同社が提供する暗号鍵、証明書のネットワーク配信や管理を行う「トッパンセキュアアクティベートサービス」との連携も予定している。
スターターパックには、ZETADRIVEの利用権のほか、インドアアクセスポイント(基地局)、Mote(中継器)、ZETA通信モジュール搭載評価ボード、Grove-高精度温度センサーが含まれる。価格は月額3万8500円だ。
スターターパックを利用することで、サーバ構築やネットワーク構築に必要なハードウェアの初期費用と作業負荷の低減につながる。通信評価や実証実験の立ち上げ、ZETA対応IoTデバイスの開発環境構築が、簡単かつ迅速にできる。別売りのZETAプロトコル対応センサーを使用すると、ZETADRIVE内でデータ表示が可能になる。
同社は、既にZETADRIVEを利用した河川やアンダーパスの水位監視、獣害対策などの実証実験を静岡県袋井市と共同で2019年度より実施している。
今後、本サービスをスマートビルやオフィス管理、農水産業、社会インフラといった自治体向けのソリューションなど幅広い分野に展開し、2025年度までにZETA関連事業で約50億円の売上高を目指す。
いまさら聞けないLPWAの選び方【2019年春版】
東大発ベンチャーが打ち破るLPWAの限界、マルチホップ無線「UNISONet」の可能性
いまさら聞けないLoRaWAN入門
いまさら聞けないSIGFOXネットワーク入門
ソニー発のLPWA通信国際標準規格、広域カバー率と安定性で用途拡大に挑む
アマゾンがLPWAを独自開発、LoRaWANでもSigfoxでも802.11ahでもないCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム