産業向けアプリ開発プラットフォーム、電気システム開発領域を拡張 : 製造ITニュース
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、「Xcelerator」製品群の「Capital」に、電気/電子システム開発機能を追加した。電気システムのアーキテクチャや通信ネットワーク、組み込みソフトウェアなどの開発領域を拡張した。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは2020年6月17日、同社のソフトウェア、サービス、アプリケーション開発プラットフォームの統合ポートフォリオ「Xcelerator」製品群に、電気/電子(E/E)システム開発機能を追加したと発表した。
新機能が加わったのは、Xcelerator製品群の電気システム設計、製造、保守サービス向けのソリューション「Capital」だ。今回の機能追加により、Capitalの機能を基に、E/Eシステムのアーキテクチャや通信ネットワーク、組み込みソフトウェアなどの開発領域が拡張する。
また、同社のモデルベース・システム・エンジニアリング、MCAD、製品ライフサイクル管理、シミュレーション、製造などの各種ソリューションと統合することで、製品全体の包括的なデジタルツインが可能になる。統合した結果、要件管理やマルチドメイン機能モデリング、製造プラントシミュレーションも実施できる。
例えば自動車メーカーでは、新機能により、設計から製造、保守サービスまで、電気関連の課題を網羅的に解決するアーキテクチャを基にした車両プラットフォームを開発できる。また、航空宇宙産業の関連企業では、開発プログラム上のリスクを抑制し、標準仕様など互換性の準拠達成に役立つ。
ソリューション機能図(クリックで拡大) 出典:シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア
製品図(クリックで拡大) 出典:シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア
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