MakerBotのフラグシップ機「METHODシリーズ」がカーボンファイバーに対応3Dプリンタニュース

アルテックと丸紅情報システムズは、MakerBotのFDM方式3Dプリンタの新製品「METHOD CARBON FIBER EDITION」および「METHOD X CARBON FIBER EDITION」の取り扱いを開始した。

» 2020年06月17日 13時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

 アルテックと丸紅情報システムズ(MSYS)は2020年6月16日、Stratasysの子会社であるMakerBotのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタの新製品「METHOD CARBON FIBER EDITION」および「METHOD X CARBON FIBER EDITION」の取り扱いを開始したことを発表した。

 両機種は、MakerBotのフラグシップ機「METHODシリーズ」の新製品で、2019年発表の「METHOD」および「METHOD X」の後継機となる。炭素繊維強化ナイロンからなる新材料「MakerBot Nylon Carbon Fiber」に対応するプリントヘッド「Model 1c Composite Extruder」を搭載。造形スペースを密閉し、適切な温度制御を行うことで造形品質を向上させ、反りや失敗の少ない安定した造形を実現しているという。

(左)METHOD CARBON FIBER EDITION/(右)METHOD X CARBON FIBER EDITION (左)METHOD CARBON FIBER EDITION/(右)METHOD X CARBON FIBER EDITION [クリックで拡大]

 MakerBot Nylon Carbon Fiberは、ナイロンベースの材料に10%のチョップドファイバーが混練された新材料である。強度、剛性、耐熱性などエンジニアリンググレードの特性を備え、構造体や金属部品などの代替としても利用可能。デザインや機能検証だけでなく、治工具、最終製品の造形といった幅広い用途でも活用できるとしている。

 新たに搭載したプリントヘッドModel 1c Composite Extruderは、新材料のMakerBot Nylon Carbon Fiberだけでなく、MakerBotの全ての純正材料に対応。既存のMETHODおよびMETHOD Xからのアップグレードも可能だとする。

 両機種の主な仕様は以下の通りだ(表1)。

製品名 MakerBot METHOD CARBON FIBER EDITION MakerBot METHOD X CARBON FIBER EDITION
本体サイズ/重量 437×413×649mm/29.5kg 437×413×649mm/29.5kg
最大造形サイズ
シングルヘッドモード
190×190×196mm 190×190×196mm
最大造形サイズ
デュアルヘッドモード
152×190×196mm 152×190×196mm
積層ピッチ 0.02〜0.4mm 0.02〜0.4mm
造形材料 NYLON CARBON FIBER、Tough、NYLON、PETG、PLA NYLON CARBON FIBER、Tough、NYLON、PETG、PLA、ABS、ASA、PC-ABS、PC-ABS FR
サポート材料 PVA(水溶性サポート材料) SR-30、PVA
電力 100-240V 3.9-1.6A、50-60Hz 最大400W 100-240V 8.1-3.4A、50-60Hz 最大800W
表1 基本仕様について

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