ウェアラブルデバイスの2019年世界出荷台数は3億3650万台、耳装着型が躍進ウェアラブルニュース

IDC Japanは、2019年の第4四半期と通年のウェアラブルデバイスについて、世界と国内の出荷台数を発表した。2019年通年の世界出荷台数は、前年比89.0%増の3億3650万台で、特に耳装着型デバイスは前年比250.5%増と著しい成長が見られた。

» 2020年04月22日 14時00分 公開
[MONOist]

 IDC Japanは2020年3月26日、2019年の第4四半期(10〜12月)と通年のウェアラブルデバイスについて、世界と国内における出荷台数を発表した。

 今回の発表は「IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4」のデータに基づくものだ。それによると、2019年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比82.3%増の1億1894万台、2019年通年では前年比89.0%増の3億3650万台となった。

 特に著しい成長が見られたのは、音声アシスタント対応のイヤフォンやヘッドフォンなどの耳装着型デバイスで、2019年通年の出荷台数は前年比250.5%増の1億7047万台だった。

 国内については、2019年のウェアラブルデバイスの出荷台数は、第4四半期では211万9000台、通年では617万台。こちらでも、最も成長したのは耳装着型デバイスで、トップベンダーであるアップルをはじめ、それ以外のベンダーも、音声アシスタント対応のミドルレンジ製品を投入したことが大幅増の要因と分析されている。また、腕時計型も大きく出荷を伸ばしている。

 ベンダー別に見ると、2019年第4四半期のウェアラブルデバイス出荷台数は、上位からApple、Xiaomi、Samsung、Huawei、Fitbitの順となっている。

 Appleは最新のAirPods、AirPods Pro、Apple Watch、Beats製品が順調に推移し、4340万台を出荷。Xiaomiはリストバンド型のシェアを落としたものの、耳装着型デバイスは伸びている。SamsungはGalaxy ActiveとActive 2スマートウォッチが、Huaweiは子供用時計とGT2スマートウォッチが出荷増をけん引した。過去2年間出荷台数が減少していたFitbitは、フィットネストラッカーを中心に数を回復した。

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