安川とYE DIGITALが新会社設立、製造業向けIoTソリューション事業で : スマートファクトリー
安川電機とYE DIGITALは製造業における工場内業務や物流の自動化に関するIoTソリューション事業の展開加速を目指し合弁会社としてアイキューブデジタルを設立する。
安川電機とIoT(モノのインターネット)/AI(人工知能)ソリューション開発を手掛けるYE DIGITALは2020年4月10日、製造業における工場内業務や物流の自動化に関するIoTソリューション事業の展開を加速するため、合弁会社であるアイキューブデジタルの設立に合意したと発表した。
設立は2020年7月を予定。本社は福岡県北九州市に設置する。資本金は5000万円を予定し、出資比率は安川電機が60%、YE DIGITALが40%となる。従業員数は約70人となる見込み。
安川電機がアイキューブデジタルの設立を通じて狙うのは、製造業向けのIoTソリューション事業の強化だ。
安川電機は2017年からデジタルデータマネジメントを通じて顧客課題の解決を図るというソリューションコンセプト「i3 -Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を推進。また、2019年に発表した中期経営計画「Challenge 25」の中ではi3 -Mechatronicsの推進を通じた同社グループのビジネスモデル変革を基本方針として掲げている。今回のアイキューブデジタル設立を機に、ACサーボ、インバータ、ロボットなどの製品開発を通して蓄積してきた安川電機のメカトロニクス開発技術とYE DIGITALのIoT技術を組み合わせて、事業変革を加速したい考えだ。
工場向けIoTで独自ポジションを築く、「YE DIGITAL」の挑戦
安川情報システムは2018年6月21日、経営方針説明会を開催。「IoTのその先へ」をキーワードとし、工場向けのIoT・AIの先進IT企業へと新たな立ち位置を確保していく方針を示した。
工場向けIoTで成長を描くYE DIGITAL、エンジニアリング系AIで差別化
YE DIGITALは2019年4月12日、戦略説明会を実施。「デジタル社会のリーディングカンパニー」を目標に掲げ、主に工場向けのIoT(モノのインターネット)やAIなどに特化することで差別化を進める方針を示した。
IoTは製造業の工場と製品に何をもたらすか
MONOist、EE Times Japan、EDN Japan、スマートジャパン、TechFactoryの、アイティメディアにおける産業向け5メディアは2018年6月28日、福岡市内でセミナー「MONOist IoT Forum in 福岡」を開催した。福岡での同セミナー開催は初となる。後編では、安川電機や組込みシステム技術協会の講演内容を紹介する。
安川電機は「アイキューブ メカトロニクス」で何を実現し、何を実現しないのか
IoT活用によるスマートファクトリーが大きな注目を見せる中、安川電機は2017年10月に一連の取り組みを再編成した「アイキューブ メカトロニクス」を発表した。全世界的に製造現場のスマート化が進む中で、安川電機が目指すものとは何なのだろうか。同社執行役員 CTOで技術部長の善家充彦氏に話を聞いた。
AI画像判定による虫の自動判別機能を捕虫器に追加
イカリ消毒のカメラ付捕虫器「オプトビューワ Fly」に、YE DIGITALのAI画像判定サービス「MMEye」を活用した虫の自動判別機能が追加された。画像に写った個々の虫をAIが同定し、判定モデルとの類似度を示す判定率を表示する。
止まらない機械および設備やIoT化に貢献する汎用インバーター
安川電機は、小型かつ高機能な汎用インバータ「GA500」を発売した。PMモーター制御や、止まらない機械・設備を可能にする「故障予兆診断」により、IoT化や生産管理の効率化が図れる。
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