OPC Foundationでは、同時に「OPC UA for Machinery specification」という機械プラントエンジニアリング部門全体を対象としたコンパニオン仕様も準備しており、これらと工作機械用OPC UAコンパニオン仕様書のスケジュールを調整している。そのため工作機械用OPC UAコンパニオン仕様書の最終版の発行は2020年秋の遅い時期になる見込みだとしている。ただ、シェーファー氏は「既にいくつかの企業がパイロットプロジェクトを推進しており、2020年後半には工作機械用OPC UAコンパニオン仕様に基づいた接続性を持つ製品が登場する見込みだ」と見通しを示している。
VDMAが主導してきた「OPC UA for Machinery specification」も2020年後半の発行予定となっている。VDMAの副エグゼクティブディレクターのハルトムート・ローエン(Hartmut Rauen)氏は「ボトムアップアプローチを採用しさまざまなグループが基本コンパニオン仕様書を策定している。第1版は2020年後半の発行を予定する」と語っている。
産業用ロボットの共通インタフェース「OPC UA for Robotics」が目指す世界
産業機器のインタフェース共通化を目指すOPC UAのコンパニオン仕様の1つに、産業用ロボットを対象とする「OPC UA for Robotics」がある。本連載では「OPC UA for Roboticsとは何か、何ができるのか」について、想定される活用シーンとともに紹介する。第1回の今回はOPC UA for Roboticsが生まれた背景やその目的を解説する。